2026年7月、公共交通で北アルプスの表銀座を歩いてきた。
今回のルートは、
中房温泉
→ 燕山荘
→ 燕岳・北燕岳
→ 大天井岳
→ 常念小屋
→ 常念岳
→ 一ノ沢
という、前泊を含む3泊4日の縦走。
常念小屋の宿泊予約が取れなかったため、途中からテント泊へ切り替えた。
結果は、
燕岳・大天井岳・常念岳まで予定どおり完歩。
さらに、小屋が取れなかったことで始めたテント泊が、思いのほか自分に合っていることも分かった。
この記事では、
- 新宿から穂高までの公共交通
- 中房温泉へのアクセス
- 燕山荘泊・常念小屋テント泊
- 12kgザックで実際にかかった時間
- 表銀座縦走の主な通過時刻
- 一ノ沢下山の実際
- 下山後のタクシー・温泉・帰路
- 実際にかかった主な費用
を、実体験をもとにまとめる。
今回の表銀座縦走概要
山行日
2026年7月16日~19日
日程
前泊を含む3泊4日
宿泊
- 7月16日:穂高タウンホテル
- 7月17日:燕山荘
- 7月18日:常念小屋テント場
主な山
- 燕岳
- 北燕岳
- 大天井岳
- 常念岳
ザック重量
テント装備込み約12kg
全体ルート
新宿
→ 松本
→ 穂高
→ 中房温泉
→ 燕山荘
→ 燕岳・北燕岳
→ 表銀座
→ 大天井岳
→ 常念小屋
→ 常念岳
→ 一ノ沢登山口
→ タクシー乗り場
→ 安曇野しゃくなげの湯
→ 穂高駅
→ 松本
→ 新宿
新宿から穂高へ。前泊して始発バスに備える
今回は登山当日に東京から中房温泉へ向かわず、前日に穂高まで移動した。

実際の往路
13:00 新宿発・特急あずさ25号
15:37 松本着
16:07 松本発・JR大糸線
16:37 穂高着
17:00 穂高タウンホテルチェックイン
穂高タウンホテルは、
1泊7,800円。
翌朝が早いため、夕食はすき家の牛丼を持ち帰ってホテルで済ませた。
今回の表銀座縦走では、翌朝の中房温泉行き始発バスを利用するため、前日に穂高まで
入っておくことが重要だった。
東京方面から公共交通で表銀座へ入る場合、当日の朝にすべて移動しようとすると登山開始が遅くなる。
前泊しておけば、翌朝は中房温泉への移動に集中できる。

穂高から中房温泉、燕山荘へ
7月17日。
3:30起床。
4:00頃にホテルをチェックアウトし、途中のコンビニで朝食を調達。
4:20頃、穂高駅の中房温泉行きバス乗り場へ向かった。
4:30頃に始発があると思っていたが、
実際の始発は5:15。
おじさん、早く来すぎた。

今回利用時のバス料金は、1,500円。
支払いは現金またはPayPayだった。
6:10頃、中房温泉着。

ここから約12kgのザックを背負い、燕山荘を目指す。
実際の主な時刻
6:10頃 中房温泉出発
7:05 第一ベンチ
10:55 合戦小屋
13:10 燕山荘
テント装備込み約12kgで歩く合戦尾根。
これが重い。
ベンチがあるたびに、きっちり休憩した。
「見せてもらおうか。北アルプス三大急登の性能とやらを」
などと思っていたが、開始10分ほどで普通に泣かされた。
合戦小屋では、梅めかぶうどんとスイカで補給。



特にスイカが、疲れた身体に効いた。
13:10、燕山荘に到着。

燕山荘泊。燕岳・北燕岳は軽装で往復
13:10、燕山荘着。
重いザックを置き、トレールランバーパック7へ水、ライト、スマホなどを移して燕岳へ向かった。

燕山荘から燕岳までは約25分。
そのまま北燕岳まで足を伸ばす。
実際の主な時刻
14:45 北燕岳
15:25 燕山荘帰着

この日はガスが多かったが、途中では雷鳥にも遭遇した。
燕山荘の今回利用時料金
- 宿泊:16,000円
- 翌日の弁当:1,700円


夕食後は、翌日の長距離行動に備えて早めに就寝。
翌日は燕山荘から大天井岳を経由し、常念小屋まで歩く。
燕山荘から表銀座を歩き、常念小屋へ
7月18日。
4:20起床。
夜の雨は止んでいた。
5:05、燕山荘出発。
この日が今回の縦走の本番である。

朝の燕岳。
槍ヶ岳。
穂高連峰。
予報以上に天候に恵まれ、ずっと歩きたかった景色の中を進むことができた。

ただし、景色が良くても歩行距離は長い。
大天井岳が近づくと、さらに急登が待っていた。
8:15頃、大天井荘への登りが始まる。
これがきつい。


9:05、大天井荘着。
ここで燕山荘で用意してもらった弁当を食べて休憩した。

荷物を置き、大天井岳山頂へ往復。

10:20頃、大天井荘から常念小屋へ再出発した。
実際の主な時刻
5:05 燕山荘出発
9:05 大天井荘着
大天井岳往復
10:20 大天井荘出発
13:38 常念小屋着
燕山荘から常念小屋まで、
約8時間30分。
午後は天候悪化の可能性もあったため、無理に寄り道を増やさず、早めに常念小屋へ到着してテントを張ることを優先した。
13:38、常念小屋到着。
常念小屋でテント泊。思った以上に快適だった
13:38頃、常念小屋着。
受付後、トイレに近い第2テント場へ向かい、テントを設営した。

今回利用時のテント料金は、
2,000円。
設営を終えたあとは、常念小屋でビーフシチューと生ビール。


長時間歩いたあとのビール。
うまい。
夜にはかなり雨が降った。
それでも、テントの中は思った以上に快適だった。

完全に自分だけの空間。
周囲へ気を使わずに休めるので、山小屋よりもむしろリラックスできた。
もちろん、
- ザックが重くなる
- 設営が必要
- 撤収も必要
という負担はある。
それでも今回歩いてみて、
テント装備を背負う距離を調整すれば、自分にはかなり合っている。
と感じた。
常念小屋の宿泊予約が取れなかったことで始めたテント泊だったが、
今回の表銀座縦走では大きな収穫になった。
常念岳はテントを残して朝に登る
7月19日。
3:30起床。
4:05、常念岳へ出発した。
テントと大型ザックは常念小屋に残し、水や必要な装備だけを持って軽装で登る。
まだ暗いうちから高度を上げていくと、東側には雲海。
西側には槍ヶ岳と穂高連峰が広がった。

日の出の時間は岩に座り、朝日が昇るのを眺めた。
前日までの縦走で疲労はあったが、この時間だけは足を止めて景色を楽しんだ。

6:00頃、常念岳山頂。

予報では曇りや雨も覚悟していたが、この朝は青空も広がった。
槍ヶ岳、穂高連峰、雲海。
今回の表銀座遠征でも、特に印象に残った景色だった。
7:10頃、常念小屋のテント場へ帰着。
ここからテントを撤収し、今回最後の長丁場となる一ノ沢下山へ向かう。
一ノ沢下山は今回最大の難所だった
8:45頃、常念小屋を出発。
出発前に水を2L補給した。
さらに常念小屋で、下山後のタクシーも手配。
手配料は、100円。
最初は、
「下山だから何とかなるじゃろ」
と思っていた。
完全に甘かった。
ガレ。
大きな段差。
渡河。
岩の多い歩きにくい道。
疲労した身体に12kg近い荷物。
さらに標高を下げるほど気温も上がる。

今回の遠征では、
一ノ沢下山が一番きつく感じた。
11時頃にはかなりオーバーヒート。
ザックを下ろし、靴を脱いで、沢の水で頭と首を冷やした。

水分。
塩タブレット。
羊羹。
15分ほど休憩すると回復したので再出発。
一ノ沢下山の実績
8:45 常念小屋出発
12:50 一ノ沢登山口
13:19 タクシー乗り場
常念小屋から一ノ沢登山口まで、
約4時間。
さらに、
一ノ沢登山口からタクシー乗り場まで約1.5km。
ここが地味に長い。
途中には道路崩落箇所の仮設足場・階段もあり、最後まで楽にはならなかった。

暑い時期は、
水分・塩分・行動食・身体を冷却できる手段
を意識しておいた方が良いと実感した。
一ノ沢から温泉、そして新宿へ
13時頃にタクシーを予約していたが、歩行が遅れ、タクシー乗り場への到着は13:19。
事前に多少遅れても対応してもらえる前提で手配していた。
この日はタクシー側も少し遅れており、ほぼ同じタイミングで合流できた。
まず向かったのは、
安曇野しゃくなげの湯。
一ノ沢から温泉
一ノ沢タクシー乗り場
→ タクシー
→ 安曇野しゃくなげの湯
タクシー料金:4,800円
13:50頃、しゃくなげの湯着。
入浴料は、
700円。
ここで3日間の汗と疲れを落とした。
温泉から穂高駅
安曇野しゃくなげの湯
→ タクシー
→ 穂高駅
タクシー料金:2,500円
穂高から新宿
16:23頃 穂高駅発
→ 松本駅
→ 特急あずさ
→ 20:00頃 新宿着
今回の復路で確認している料金は、
- あずさ特急券:2,450円
- 穂高~新宿乗車券:4,680円
松本駅では駅弁「地鶏めし」とビールを購入。


3日間歩いた後、自分で車を運転せず、電車で座って帰れる。
公共交通縦走の大きな利点だと感じた。
今回かかった主な費用
2026年7月利用時。
前泊
- 穂高タウンホテル:7,800円
中房温泉まで
- 穂高~中房温泉バス:1,500円
燕山荘
- 宿泊:16,000円
- 弁当:1,700円
常念小屋
- テント泊:2,000円
- タクシー手配料:100円
下山後
- 一ノ沢→安曇野しゃくなげの湯 タクシー:4,800円
- 安曇野しゃくなげの湯:700円
- しゃくなげの湯→穂高駅 タクシー:2,500円
鉄道
今回利用したえきねっとの割引商品では、
- あずさ特急券:片道2,450円
- 復路・穂高~新宿乗車券:4,680円
だった。
※購入時期や列車、商品によって料金は変わる。
このほか、
- 往路の鉄道乗車券
- 飲食
- ビール
- 合戦小屋での食事
- 常念小屋での食事
などがかかっている。
料金はすべて今回利用時の実績なので、実際に行く場合は最新情報を確認したい。
2kgザックで表銀座を歩いて分かったこと
合戦尾根は12kgあるとかなり重い
中房温泉から燕山荘まではベンチが複数ある。
無理に一気に進まず、ベンチごとに休憩を入れながら登った。
テント装備込み約12kgになると、合戦尾根の登りはかなり重く感じた。
大天井荘直前の急登も体力を使う
表銀座の景色が良くても、後半にはしっかり急登がある。
その日のうちに常念小屋まで歩くなら、大天井岳到着時点で体力を使い切らない方が良い。
テント泊は思った以上に快適
重量と設営・撤収の手間は増える。
一方で、
完全なプライベート空間で休めるメリットは大きかった。
今回歩いてみて、自分には山小屋よりテント泊の方が合う可能性を感じた。
一ノ沢は「下りだから楽」ではない
今回最大の誤算。
ガレ。
岩。
大きな段差。
渡河。
暑さ。
さらに登山口からタクシー乗り場まで約1.5km。
今回の表銀座では、最後の一ノ沢が最も厳しく感じた。
おじさん評価
公共交通再現性:★★★★★
前泊+バス+タクシーを組み合わせれば、車なしでも表銀座縦走は成立した。
景色:★★★★★
燕岳、槍ヶ岳、穂高連峰、雲海、常念岳。
歩いている間ずっと、北アルプスらしい景色を楽しめた。
しんどさ:★★★★★
合戦尾根。
大天井荘への急登。
そして一ノ沢。
全部しっかり削ってくる。
テント泊:★★★★★
雨でも快適。
完全に自分だけの空間で休める安心感は、想像以上だった。
一ノ沢下山:★★★★★
今回最大の敵。
下山だからと油断してはいけない。
遠征満足度:★★★★★
予定していた燕岳・大天井岳・常念岳まで歩き切ることができた。
公共交通。
山小屋泊。
テント泊。
長距離縦走。
今回の表銀座は、今後の山旅の幅をかなり広げてくれた遠征だった。
推しメンちゃん感謝
今回、一緒に北アルプスへ来てくれた推しメンちゃん。
大谷映美里ちゃん
大場花菜ちゃん
音嶋莉沙ちゃん
佐々木舞香ちゃん
合戦小屋のスイカ。
燕山荘のビール。
表銀座の朝。
槍ヶ岳。
常念岳の雲海。
常念小屋のビーフシチュー。
12kgザックに泣かされても、
急登で白目をむいても、
一ノ沢で沢に頭を突っ込んでも、
最後まで一緒に歩いてくれました。
ありがとうねええええええ。
また一緒に北アルプスへ行こうねええええええ。

